COOエキスパートセミナー

7月に台風で中止になって以来久々の開催でした。今回は「野外着陸」。テーマを決めてフライトするのは面白いですね~。今回は2日目に講習バーンへのランディングを試みました。これがなかなか難しい。場周アプローチ、8の字旋回と基本となるアプローチ方法はあるものの大切なのは、絵に描いたようにいかないフライトコースの微調整。ちょっとしたブレーク操作やコースのずらし方、目線など細かい操作が試されます。言葉として伝えきれない部分は、ご自身がフライトすることで感じることができたのではないかと思います。ご参加ありがとうございました!

次回は10月です。新しいテーマを考えて、お待ちしています!

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ドロミテスーパーフライ後半(8/29-9/1)

829日(水)

 穏やかな朝を迎えました。時間は早いですが、競技開始時間とともにハイクアップ開始。8時半にはテイクオフに到着。頃なく、ゴンドラに乗ってきたダビデオも到着。「北から高層雲が張ってくるかも。南の方がコンディションは早く良くなりそう」とのこと。地元のインストラクターは「今日はゆっくりコンディションが整うのも待った方がいいよ」とのことでしたのでしばし待機。

気持ちはあせりますが、対流はまったく起きません。ひとます時間はあるのでさらに300m高いところまでハイクアップ。ここなら、と思いましたがこちらも対流なし。南のほうには積雲も見えだし気持ちはさらに焦ります。とはいえここでぶっ飛んでしまっては元も子もありません。ダビデは「山の途中に降りながら、再びハイクアップそしてフライト・・・を繰り返し距離を延ばすか」とはいえ今の場所から次の尾根には取りつけそうもありません。安全圏と思えるところまで再びハイクアップ。標高2300mぐらいまでくるとなんと風が動いています。逆転層の上に出たようです。さっそくフライトの準備開始。南に向かってテイクオフ。高度はあまり上がることもありませんが、下がることもありませんでした。2300mから2500mを行ったり来たりしながら距離を伸ばします。

 ちょうど主稜線がきれるところに到着したころからコンディションも好転。雲底2700m。ここからは山は低くなりますが「行けるだろう」と先を急ぎました。ただ、これが失敗。昨日はゆっくり飛びすぎ、今日は速く飛び過ぎてしまい・・・ランディング。

歩いて谷を渡ろうと安易に考えていましたが、なんとここには長いトンネルが。ルール上、トンネルのなかを歩くことはできません。ひたすらトンネルを迂回して歩くのか・・・ただ、見上げる空にはまだ積雲が。距離5km,高度500mを登りもう一度フライトすることを選択しました。

とはいえすでに時間はすでに15時、ここでは時間との戦い。到着が遅ければフライトでトンネルを超えるチャンスはなくなります。一気に走りましたが、テイクオフに到着したころには無情にも日差しがなくなり風も吹き下ろしてきてしまいました。万事休すか・・ダビデの表情もいつになく冴えません。少しの間様子を見ていると時折風が止まるタイミングがあります。少しでも日が差せばまだサーマル活動はあるようです。意を決して、風が止まったタイミングで、テイクオフ。対岸の頂上にさえ渡れれば・・・。完全にリーサイドのなかを進むと、サーマルにヒット。丁寧に回していると対岸のピークがやや下に見えるようになりました。なんとか対岸の斜面に取り付ければリッジソアリングであとはなんとかなりそうです。タイミングを待って、対岸にグライディング開始。斜面をなめるような風はなかなか私を上昇させてくれませんが、ジリジリと斜面にねじり寄ると再びバリオが鳴り始めます。30mほどの背丈の林の向こうには緑の牧草地が見えます。林のピークを自分の体が超えたところで、牧草地へ。起死回生のフライトでトンネルをフライトでパスすることができました。もし歩いていたら、3時間以上。それを30分のフライトで完了することができました。

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ランディング後は、ひたすら歩いて山を下り、タイムアップぎりぎりの2025分にアウロンチョの町の湖畔に出ることができました。あえて山を歩いて降りず、山の上で待って、翌朝飛ぶという選択もありましたが、翌朝は雨の可能性もあり、そうすることはあきらめました。長い一日でした。

   
   

ここまでフライト

   
   
 

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ここまで歩いて

   
   
 
                   
   
   

トンネル

   
   
 








   830日(木)

この日から天気は下り坂。それでも先行しているパイロットたちのいる南側はまだ天気が良いようです。どうやら最初のゴールが出そうとのことです。

 しかしながら私のいる位置は朝からどんよりと曇り空。フライトできるチャンスをうかがいながら、ひたすら歩いて南下することに。どこかで飛べないか、ダビデが山に上がって風をチェックしてくれますが、どこもダメそう。さらに天気はさらに悪化し雨も降り始めました・・65km先のブルーノまで歩くことを決めました。途中途中、ダビデが車を止めて待ってくれています。そこで栄養補給ですが、食べたいものはその時の体調で様々、エナジージェルだったり、ヨーカンだったり、バナナ、ジェラート、サンドイッチ、クロワッサン、レッドブル、柿ピー・・・体が欲しているものを口にしてエネルギーが切れないように努めました。面白いのは、なにかを口にすると自分の体に変化があることがわかるようになりました。これならまだ歩けるな、これだとバテそうだな・・といったことがわかるようになりました。

 さすがに13時間走り続けると限界・・そんななか、ライブトラックで見ていたパイロットが来てくれて夕食に招待してくれました。

 昨日今日でだいぶ棄権する選手がいたようです・・。

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831日(金)

 この日からゴール者が増えそうです。天気は悪いので、私は最終日(明日)のフライトのチャンスにかけ、次のターンポイント「シーマグラッパ」までは歩くことを決めました。シーマグラッパのターンポイントは山の上。距離にして60km、高度差1500mです。毎晩行っている筋膜リリースと、毎朝貼っているテーピングのおかげで足の状態は、痛みはあるものの悪くはありません。

 毎度のことながら、GPSを見てもう少しかな・・というところからが長い。ほとんど登り切ったかというところで、残り7km高度差400m。時間は19時。ついに雨も降ってきました。焦ったダビデもビショビショになりながら道をガイドしてくれます。登山道を抜け、ようやく山頂の舗装道路に出るとあたりは霧で真っ白。GPSを頼りにターンポイントに近づきますが最後の最後がわかりません。今日はここまでかというところで、車の明かりが見えました。

主催者がターンポイントにあるサインボードで待ってくれていたようです。タイムアップ5分前、なんとか「シーマグラッパ」を取ることができました。寒い、痛い、苦しい・・・そんな体を主催者が用意してくれた紅茶が癒してくれました。

 いよいよ明日は最終日。ゴールを目指すのみです。

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91日(土)

 まさか雷の音で起こされるとは思いませんでした。絶望しながらシーマグラッパで、雨雲レーダーをチェック。なんとか、やみ間もありそう・・と希望をかけテイクオフポイントに向かいました。ちょうど向かっているとき一瞬、雨もあがり目標とする谷も見えてきました。行けるか?!と思ったのもつかの間すぐに雨のカーテンに行く手を閉ざされ万事休す。これでゴールに行く道は閉ざされました(飛べなければ距離的に無理なため・・)。失望感は大きいものの、ここで止まるわけにはいきません。歩いて下山、近づけるところまでいくことにしました。石畳の登山道は最後の最後に足に堪えましたが、競技終了30分前に下山完了。まだパイロットも全員歩いているとの情報に励まされ、残り30分行けるところまで走りました。今回、走ったり歩いているときは色々なことを考えていましたが、動き続ける原動力はみなさんの声援でした。ダビデのもとにも「サムライ!すごいぞ!」といったようなメッセージがイタリア人のパイロットたちからもたくさん寄せられていたそうです。それらを聞くたびにもう一歩を前に出すことができました。

 14時、32.9kmを残して私のドロミテスーパーフライは終了しました。ダビデの車に乗せられて閉会式の向かう時の脱力感は大きなものでしたが、会場に到着しドアを開けると、多くの方が私に駆け寄ってくれ、「すごいぞ」「おめでとう」「サムライ」と声をかけてくれました。なにかすべてが報われた瞬間でした。こうすればいい、ああすればよかった・・・と、あとになれば色々とありますが、それでも期間中、全力は尽くしたと思いますので結果に悔いはありません。たくさんのご声援ありがとうございました。

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 今回、遠征の機会をいただいたこと。留守中、スクールを切り盛りしていただいたこと。準備に際し、いろいろとご尽力いただいたこと。たくさんのご声援をいただいたこと。すべてのことに感謝いたします。ありがとうございました。

 使用機材:

パラグライダー:Gin Explorer (S)

ハーネス:Kortel design Kolibri Pro special

ヘルメット:Finsterwalder Loop

パラシュート:Yeti Cross27

ザック:Gin X-Lite rucksack

計:7.9kg

ウェア:ONYONE

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2018Dolomiti Super Fly 前半(8/25-28)

無事終了しました!目標としていたゴールには32.9km届きませんでしたが、タイムアップまで戦うことができました。結果、42名中18位。ご声援ありがとうございました。レース中はこんな毎日でした・・・。

 825日(土)

23日から行っていた下見を終えて、スタートとなるレビコの町へ入りました。17時から受付。健康診断書、ライセンス、保険の証明書、機材一式をチェック。その後、ブリーフィングでしたが、内容は大変シンプルで1時間足らずで終えました。宿に戻り、明日からの準備を整え早めに寝ました。

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826日(日)

 天気は良いものの、北風が強そうです。レーススタートは10時にレビコの中心街です。山を登って飛ぶか、歩くか選択を迫られました。サポーターのダビデが色々と情報収集をしてくれた結果、夕方には風が収まる予報もあるので、それまでは歩こうということになりました。ルートを設定して、レビコのテイクオフには上がることなく東へ向かって歩いてスタートとなりました。10kgほどの機材を背負って普通に歩くと時速5kmほど。これでは夕方のテイクオフには間に合いませんので、時速7kmほどで走り続けました。途中途中で補給を受け、そして天気の状況をダビデから聞いていましたが、どうやら北風は強くなるばかり、今日のフライトはあきらめひたすら走り続けることとなりました。山の中腹をアップダウンを繰り返しながらでしたので思った以上に足にきました。

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目的地はレビコから50km先のカバレーゼ。ここまでくれば、明日の朝に山を登って飛ぶことも、歩くことも選択できます。活動終了時間の20時半ぎりぎりに目的地に到着。町の水飲み場で足を冷やし初日を終えました。

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   827日(月)

 今日も天気は良いものの北風がまだ強いようです。残り40km、次のターンポイント「カナッチェイ」まで歩くことにしました。今日は比較的平坦な道なため、昨日よりは楽です。10kmほどいったところで、ドロミテの岩峰が見えてきました。いよいよ核心部ドロミテに入ります。30kmほどは順調に走りましたが、残り10kmがきつかった!いつもそうでしたが、目標が見えてからがなかなか遠い。気持ちもちょっと緩むせいなのか、すぐそこに見えるカナッチェイの通称3フィンガーの岩峰になかなか届きません。

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それでもなんとかカナッチェイのターンポイントに到着。

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現地ではダビデが元世界チャンピオン・誰よりもドロミテをよく知るジミーパーチャーから情報を収集してくれていました。ドロミテ内の谷は一日安定したコンディションで飛べていたそうで、夕方もチャンスありとのことで山に登ることにしました。夕方一番チャンスのありそうな場所をジミーさんが選択してくれたのでそこをめがけました。

17時に予定テイクオフ地点に到着。しばし様子を見ますが対流がありません。ぶっ飛んでしまうとまた登り返さないといけないため飛ぶかどうか選択に迫られました。しばし横風が長く続きこれはもうだめだ、とりあえず明日のためにさらに高いところまで歩こうとしたところ、突然テイクオフ前に鳥の大群が現れました。チャンスです!これほど早く準備したことないほどのスピードで準備を終え、頃なく鳥とともにサーマルブローがテイクオフに到着。それに乗り一気に高度を上げ、カナッチェイを離れることに成功しました。時間が遅かったためそれ以降サーマルはありませんでしたが、ちょうど、ダビデのいる場所(レナッツの町)にピンポイントで降りることができ、さらに残りの時間で明日のテイクオフ予定地の途中までハイクアップすることができました。良いフライト後のハイクアップは足取りも軽快になります!

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828日(火)

今日は絶好のコンディションが期待されています。まずは1000mほどをハイクアップ。テイクオフ予定地点(シエフ)に到着です。遠くにはコルティナダンペッゾの岩盤が見えます。目的地「セスト」はさらにその岩盤の裏になります。思いのほか早めに到着したので、さらに高い地点(コルデラナ)までハイクアップ。そこで、アメリカから参戦しているミッチと再会。彼はX-Alpsにも参戦しており頼もしい限りです。ひとつ先の谷まで先行しているダビデからは逐一情報が入り、先行しているパイロットがフライトを開始したとのこと。私もミッチも準備を整え、サーマルブローが上がってくるのを待ちます。11時半ごろテイクオフ。私はグライダーのセットアップにてこずってしまい、ミッチと一緒に飛ぶことはできませんでしたが、焦らず自分のペースでフライトしました。目的地「セスト」までは直線では40kmほどですが、岩盤に取りつき迂回しながらフライトするのでフライト距離はさらに長くなります。もし万が一途中に降りてしまった場合は途方もない距離となります。

フライトは順調に進み、コンディションも徐々に良くなってきています。コルティナダンペッゾをパスしてトレチーメへ行くころには雲底3000m。ここでトレチーメの裏を抜ければそこは目的地のセストですが、高度が十分に思えなかったこともあり、しばしここで滞空することとなりました。ここでの時間ロスが後々響くこととなりました。

 先行したグライダーを見つけて、ようやく私もトレチーメを離脱。セストのランディングには十分すぎる高度で到着。すぐにスパイラルで高度をおとしてランディング。ちょうど、先についていたパイロットはセストのテイクオフに向けてハイクアップを開始するところでした。

セストは思いのほか高温、しかもドロミテの岩盤を次々と抜けていくエキサイティングなフライトなあとで体も疲れていたのか、ターンポイントのボードにサインした後は思い通り体が動かず、セストのテイクオフへ向かう足取りは重く、結果、全員のフライトをハイクアップ途中で見届けることとなり、その後のテイクオフはまったく集中力がなくセストのランディングに舞い戻ることとなってしまいました。トップグループに追いついたもののここで大きく離されることとなりました。

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しかし、ここでガッカリしているわけにはいかず、次の日に向けて再びセストのテイクオフへ向けてハイクアップ。見通しがついたところで今日の活動を終了しました。ダビデも「ゴーポジティブ!」と励ましてくれます。終わったことはレース中に悔やんでも仕方がありません。

また、この日あたりから棄権する選手が出てきました。

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movie by: Davideさん、Dolomiti Super Fly

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Dolomiti Super Fly

ドロミテスーパーフライは8/25(土)にブリーフィング。8/26(日)の朝10時スタートとなります。スタート地点はドロミテ山塊の西にあるレビコという風光明媚な温泉町です。レビコの町をスタートして、最初のターンポイントは標高1500mにあるテイクオフです。レビコの町は標高500mですので、まず1000mハイクアップすることになります。

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その後は、まずドロミテのカナッチェイ(2つ目のターンポイント)を目指すことになります。最初のテイクオフからドロミテの入口「プレダッツォ」の町までは40kmほど尾根が続きます。いったん、尾根は切れるもののカナッチェイまでは比較的わかりやすい尾根が続きます。
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カナッチェイから先はドロミテらしい山塊が続き、どのようなルートを取るかよく考えなければなりません。次の3つ目のターンポイント「セスト(すぐそこはオーストリアです)」までは直線では50kmですが、フライトできない場合は非常に長く険しい距離を歩くことになります。
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セストを通過したあとはドロミテ山塊を背に一気に南下します。4つ目のターンポイントは「シーマグラッパ」、フライトエリアとして世界的に有名なバッサノで最も高いところにあるテイクオフです。ここから北にあるフェルトレを通過し、スタート地点であるレビコに戻ります。スタート地点の町が同じくゴールとなります。ドロミテを大きく周回する250kmのコースです。
ルールはX-Alpsとほとんど変わりませんが、季節が違うこともあり活動時間は朝7時から夜8時半までとなっています。なお、タイムストップしたのちは、移動は自由となっています。翌朝に同じ場所に戻っていればOKですので、翌朝に向けて、夜をどう過ごすかも重要になりそうです。
スタートは8/26(日)10:00、ゴールリミットは9/1(土)14:00です。7日間のレースとなります。
レースの模様はライブトラックで公開されます。
https://www.dolomitisuperfly.com/
私のサポーターはイタリアを熟知しているダビデさん。ご存知の方も多いのではないでしょうか。写真一番左がダビデさん。
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サポートカーに置く4つの箱、完成しました!
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お盆休み終了ー

今年のお盆休みも今日で終了・・・始まった時はいつ終わるのかとやきもきしていましたが、スタッフやパイロットのみなさんのご協力のおかげで完走することができました。

10日の日はタンデムも絶好調でしたが、その後は台風の間接的な影響でタンデムはなかなかできず・・大気も不安定でしたので体験コースに集中しました。体験コースには多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました! お盆休みが終わると毎年のことながらホッとします。とはいえ、夏はまだまだ続きます。

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